裏山の足湯(場所)
鬼門の地は温泉地であるため、天神屋では大浴場のほかにも、竹林の裏山に足湯の施設を備えている。
赤い色をした“朱ノ泉”の温度は65度、90度、100度以上とあやかし仕様。
温泉卵なども作られている。
白いお面(道具)
葵の記憶にある、かつて葵を空腹から救ったあやかしが着用していた面。
夕がおを訪れた作家・薄荷坊が似た面を持っていた。
鬼門の地ではあまり見られないが、南の地の土産物としてポピュラーなものらしい。
妖王家(設定)
妖都の中心に住む妖王と、その一族である貴族たちの総称。
千年以上の歴史を持ち、八葉制度のもとに隠世全土を治めている。
夕がおを訪れた縫ノ陰は、現妖王の従兄弟にあたる。
あやかし好みの話題(設定)
長い時を生きるあやかしは、刺激や娯楽を求め、物語性を好む傾向を持っている。
大旦那が人間の娘と結婚したニュースや、薄荷坊のコラムに求心力があるのも、そういった気質によるところが大きい。同時に熱しやすく、冷めやすくもある。
史郎が一世を風靡したのも、あやかしを飽きさせなかったからと思われる。
異界珍味市(場所)
東の地で開催されている、異世界の食材を取り揃えた市場。
現世のものだけでなく、常世などの食材も扱っている。
東の地は隠世において異界との交流が最も盛んなため、このような市場の開催が可能であるという。
八葉夜行会(設定)
隠世の八つの地を治める八葉たちが、妖王の招集に応じて一堂に会する重要な集会。
八葉のほか、妖王に右大臣、左大臣なども出席し、隠世の今後について議論を行う。
どんな大妖怪であっても、この会をないがしろにすることはできない。
隠世の食べ物(設定)
隠世で作られた食材や料理には、妖的な成分・霊力のようなものが宿っている。
それを食べ続けることで、本来は普通の人間も、少しだけあやかし的な存在に近くなっていく。
縫ノ陰の妻・律子が実際の年齢よりも若く見えるのはそのため。
羽衣(道具)
妖都の上流階級、宮中の女性が身にまとう装身具。
年季の入った羽衣は艶めきをまし、霊力を溜め込んで、良い品物になるという。
葵が律子に託されたものは七星羽衣といい、かつて隠世に降り立った高天原の女神が身につけていたという逸話を持つ。
乾パン(設定)
現世の食べ物。
サスケが史郎に一般的なパンと教えられていたもの。
缶に入り、小さくて四角くて固く、パサパサしている。
文通式(道具)
隠世の通信機器。
社型のパネルにペンで文字を書くと、メールのやりとりのようにメッセージを送れる。
天神屋の客室には黒電話とともに備え付けられている。
大旦那の出張(設定)
大旦那は八葉夜行会への出席以外にも、現世への出張で天神屋を留守にすることがしばしある。
その際には現世でしか手に入らないものを購入したり、天神屋の経営の参考になりそうな施設を視察したり、旧友と会ったりしている。
鬼門温泉(地名)
鬼門の地の温泉の総称。美肌効果、傷・病の治療などの効能がある。
天神屋では地下から汲み上げた源泉かけ流し。
季節により甘夏風呂などサービスも行っている。
泉術(設定)
静奈が使う湯守としての妖術。
あやかしにとって温泉は単なる娯楽ではなく、霊的に崇高な行為、力の源となるような活用法があるとされる。
術によって泉質を向上させたり、温泉の効能を込めた湯薬作りなどにも行われる。
- ◆ 裏山の足湯
- ◆ 白いお面
- ◆ 妖王家
- ◆ あやかし好みの話題
- ◆ 異界珍味市
- ◆ 八葉夜行会
- ◆ 隠世の食べ物
- ◆ 羽衣
- ◆ 乾パン
- ◆ 文通式
- ◆ 大旦那の出張
- ◆ 鬼門温泉
- ◆ 泉術